kapaの自転車ブログ

旧Twitterもやってます。https://twitter.com/HpKapa自転車以外も呟きます。改造について:書くまでもないですが、マネするときは自己責任でお願いします。

続ママチャリ リアブレーキキャリパー化

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以前も書きましたが、今回は泥除けの取り付け方法を変える前提で簡略化と高剛性化しました。
以前の記事はコチラ↓
ママチャリ リアブレーキキャリパー化 (記事リンク)
 

使用した機器

前回のブレーキそのまま
FF-R(エフエフアール) Y810AD-R デュアルピボットキャリパーブレーキAmazonリンク売り切れ廃版かな?)
シマノのブレーキシューを使用しました。
手元にあるから使っただけで、お勧めする訳ではありません。
55-75mm対応のブレーキ。
ママチャリ定番の
TEKTRO(テクトロ) 800A REAR SILVER BR-TK-181Amazonリンク)
をお勧めしておきます。
61-78mm対応のブレーキ。

以前の問題点

・取付金具が複雑化しすぎ。
 試行錯誤の上で作成しましたが、これが一番の問題。
 材料も厚手のアルミプレートやアルミのL字金具を使用したため、ホームセンターでは手に入り難いでしょう。
・ブレーキシュー調整範囲ギリギリ
 1~2mmは移動できますが、ほぼ余裕がありません。
 テコの原理で力点が遠くなればなるほど、ブレーキの根本に負担が掛かります。
 シューを挟む方向で考えると、作用点になり遠くなればなるほど挟む力が弱くなります。

・泥除けの取り付けステーの剛性不足

 そもそも泥除けを保持するためのステーを利用してしまったので、その他の部分を補強してもステー自体の剛性が足りず強い力を加えると若干変形してしまう。

(リアはそれほど強いブレーキを掛けられないので、不足と言う程ではないが剛性がある方がブレーキタッチが良い)
 

対策

ブレーキの取り付け位置を、シートステーに近づけるとリムとの距離が近づきます。
ところが下の写真
f:id:kapa0:20220219171111p:plain
の赤丸部分、泥除けの取り付けナットが邪魔をします。
これがあるために取付位置をシートステーに寄せる事も、下げる事も出来ません。
前回は苦肉の策で距離をとりましたが、今回は発想を変えてこのボルトナットを取り外します。
 

加工

・泥除けステーに穴を空ける

この自転車は、取付位置に泥除け取付ステーが邪魔になるため穴をあけます。
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写真は改造前のもの、
赤丸の位置に6mmの穴をあけます。
ここに穴を空けるのは強度的にどうかな?
と思いましたが、考えてみると補強の意味は殆どなく、切断してしまわなければ問題無いと判断しました。
この自転車、メインユーザーがかみさんなのでリング錠を残し穴位置はこれが限界。
シートステーにキャリア用のダボ穴があるタイプは
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上の写真のように。泥除けステーがV型になっているようです。
(我が家にある3台は全てそう)
この場合は穴を空けなくても届きそうです。

・補強プレートを作る

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100均で売っている金具を利用しました。
3つ穴が空いているタイプで、真ん中だけ6mmに拡げました。
泥除け取付ステーだけでは頼りないので、気休め程度ですが補強しました。
足りない場合はもっと厚みのあるプレートを作成すれば良いです。

・ブレーキを受ける側のプレートを作成する

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ホームセンターで5mm厚のL金具を購入し、ホームセンターの工作場の高速カッターで切断しました。
真ん中に6mmの穴を空けています。

・泥除けを別の方法で取り付ける

元々あった、泥除けの取り付けボルトとナットを取り外します。
固定個所が減るとグラつきが出るため、別の方法で取付します。
泥除けに穴を空け、泥除け取付ステーにタップを立てます。
泥除けには6mmの穴、取付ステーにはM4のタップを立てました。
M4のビスを使って泥除けを取り付けます。
今回はブレーキの取り付け用ナットとリング錠が干渉しないようにリング錠を下げたため、泥除けが取付ステーから離れてしまったのでスペーサー変わりにM5のナットを挟みました。
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・ブレーキと金具を組み付ける

下図のように取り付けます。
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追記:当て木をして100均の金具と5mm厚の金具をショックレスハンマーで軽く叩いてみました。
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金具が若干ズレたのでM4のボルトを追加しました。
5mm厚の金具は泥除けステーに当たって大きく角度をズラす事は無いし、100均の金具はそもそも気休めで、ブレーキ取付ボルト自体が泥除けステーを貫通しているのでズレても問題ないんですけどね。

提案事項

・泥除けの固定方法について

タップを立てる事が難しい、スペースが無いという事もあると思います。
そんな時は
泥除け 26インチ 泥除け用ステー ステンレス 一般車Amazonリンク)
を使って
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赤線の位置にステーを増やすのも手です。
今回、ビス止めを思いつく前はこの方式を採用しようかと考えてました。
リアキャリアを取り付けていて追加する余地がない場合でも、両立スタンドを取り付けていれば、両立スタンドにタップを立てねじでステーを固定する事も可能です。
両立スタンド固定例
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現状のステーを後ろに固定して、追加を軸にするとバランスが良いと思います。
この写真では26インチの泥除けにわざと24インチ用のステーを付けて、取付位置をずらしています。
自転車 フェンダー・泥除け 24インチ 泥除け用ステー ステン 一Amazonリンク)

・プレート2枚で挟むだけ

上で紹介したテクトロ800Aを最大限使うと、ブレーキ取付軸からブレーキシューまで78mm使えます。
ギリギリまで取付位置を上に上げれば、泥除けを改造せずに取付出来る可能性があります。
(ブレーキ性能は劣ります。でもリアブレーキなので制動力は足りるかも)

・より高性能に

以前テクトロ800AにシマノのブレーキシューR55C3Amazonリンク)を取り付けて、ブレーキシューを取付ボルトに近い位置で使えるようにしてテストした事があります。
同時にテストしたシマノのショートアーチと比べても、遜色ないと思えるほど十分効きました。
リング錠を取り外し、泥除けステーの干渉部分を削り取ってしまえばブレーキの取り付け位置を下げる事が出来ます。
今回使用したFF-Rは55mm~、800Aは61mm~なので、4mm下げる事が出来たらその差は10mm。
今の写真と比較するとかなり短めに使える事がうかがえます。
まあ、私は今のブレーキ性能で満足してるのでやりませんけど・・・(リアだからねぇ)
不足してたら同じシマノでも、もっと良いブレーキシュー入れます。
 

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