整備初心者の頃難儀した作業の一つに、グリップを外すというのがありました。
余りにびくともしないので、接着してるのかと思ったくらい。
ネットで検索すると、圧縮空気いれたらスポンと抜けるものもあるとか、油を差す、石鹸水を流し込む、パーツクリーナーを吹き付ける、切断するなどが見つかりましたが、
・ちっさいコンプレッサーあるので、グリップの隙間に圧縮空気いれてみたものの抜けてくれない。
(そもそも、この手段が使えそうなグリップがうちには殆どない)
・油や石鹸水はちゃんと除去しないと、取り付けた時に滑りそう。
・パーツクリーナーはグリップを痛めそう。
(ゴムを痛めないとうたった商品もあるので、グリップがゴムなら一概には言えません)
・廃棄するグリップなら切断が有効だけど、ハンドルを交換する場合などは再利用するので切断出来ない場合が多い。
と、なんだかんだでイマイチでした。
上記の中では石鹸水がマシに思えるのですが、私は後の処理を嫌って水を使ってます。
きっちり水が回りきれば、スポッと抜けます。
実際に作業していきましょう。
このグリップは難易度が高めで、前回時間が無くて諦めたもの。
・バーエンドキャップ(ハンドルの末端についてるフタ。)を外す。
バーエンドキャップが無く、グリップと一体のものもあります。
そんな時は
このように、ブレーキレバーや付属品(ベルなど)の固定ネジを緩めてずらし、グリップのステム側(内側)スペースをあけておきます。
・マイナスドライバーなどを、ハンドルとグリップの隙間に突っ込んで隙間をあける。
(今回は太さが色々ある六角レンチで、適度な太さを使用)
・隙間に水を入れる。
水差し↓を使用すると入れやすいです。
画像はAmazonですが、私は100均で買いました。
・何か所か繰り返します。
・隙間を作った工具を抜いて、グリップを捩じり水を行きわたらせます。
滑りがよくなって動く場所と、動かない場所があるので動く場所を中心にグリグリと捩じってください。
ある程度いきわたらると、両手で一定方向に回した方が全体にいきわたり易いようです。
スルスルと動くようにならない場合は、再度水を注入していきます。
グリップがくるくると回転出来るようになったら、そのまま引き抜けばあっさりと抜けます。
グリップの材質と、パーツクリーナーの相性を調べて大丈夫ならパーツクリーナーの方が便利かも知れません。
洗い流す必要もないので、後の処理が楽ちんです。
(ノズルで吹き付け出来るし、洗い流す必要がなくすぐ乾く)
私は調べるの面倒なので水ですが・・・だって、使われてる材質調べて、パーツクリーナーがどの材質で大丈夫とか調べてられない。
(単純にゴムとかだったらいけるかも、今回のように合皮とかあるとお手上げ)
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