kapaの自転車ブログ

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AL-FDB140 vs AL-FDB141(ルノーとキャプテンスタッグの14インチ折りたたみ自転車)


3万円台(4万以下)で手に入る14インチ アルミ折りたたみ自転車の代表格
 キャプテンスタッグ リライト(AL-FDB141)RENAULT LIGHT8(AL-FDB140)
バチバチのライバル車で、両方同時に所有した事がある人も少ないと思います。
という事で悩んでいる方向けに直接比較します。
(写真左がリライト、右がLIGHT8)
 
先に言っておくと、一長一短でどちらかが明らかに優れているという事はありません。
完成度の高いLIGHT8に対して、スペックで勝るリライトという印象です。
 

各部比較

・車重

 折りたたみ自転車なので、持ち運ぶ機会も多く他の自転車より重量が効いてきます。
 ペダルとスタンドを含めた実測は
 LIGHT8 8.9kg
 リライト   8.0kg(別の車体で8.1kgという測定もあります)
 1kg近く軽いリライトの圧勝です。 

・タイヤ・チューブ

 リライトの方が薄く軽いタイヤを使用し、チューブも軽いです。
 LIGHT8よりも250g程度軽く、軽量化に結構な割合で貢献しています。
 ただし、薄い分柔らかいのに指定空気圧の上限は同じ3.1berで、走行中に変形し抵抗となってしまいます。
 試しにリアホイールをタイヤごと交換してみましたが、交換するとリアのみタイヤの変形が収まって走りが軽くなりました。(フロントタイヤの変形はそのまま感じられました)
 リライトの方がタイヤ幅が細く条件的には有利なのですが、タイヤの質によって評価を落としました。
 快適に走りたければリライトは要交換です。
 

・ホイール

 リライトのリムはシングルウォール、前後ともシールドベアリング+スキュワーぽいボルト止め。
 対するLIGHT8はダブルウォール、リアのみシールドベアリング+スキュワーっぽいボルト止め。
 シングルウォールの方がリム重量が軽い分軽量でこの辺りも車重に響いているのだろうと考えていましたが、リアホイールの重量差は20gほど。
 フロントホイールは120g程の差でした。
 LIGHT8のフロントはカップ&コーン+ナット止めでナットや軸が重量を増やしてしまったようです。
 組立てもカップ&コーンの玉当たりがきつく空転6秒だったので、整備し直しです。

・スポーク

 LIGHT8はステンレス、リライトは鉄+メッキ。
 雨ざらしにされるような自転車ではないのでメッキでも問題なさそうですが、納車時から錆びていたり、メッキが剥がれるような傷が入っているものもあるのでリライトは要注意です。

・ブレーキ・ブレーキレバー

 
 どちらもVブレーキで効きは十分ですが、LIGHT8はありがちなブレーキ鳴きを発生しません。
 対してリライトは普段はブレーキ鳴きを起こしませんが、条件によってはブレーキが鳴きます。
 ブレーキを止めるボルトも少々安っぽいし、組立て時にボルト頭をナメていました。
 パワーモジュレータが装着されていますが、個人的には装着する事自体がマイナス評価です。
 レバーの質感もLIGHT8の方がやや優れています。

・ステム


 どちらもアヘッドで、スレッドのモンテキャプテンスタッグ16インチ)と比較するとしっかりしています。 
(それでも他の一般的な自転車より劣るのは、ヘッド位置からハンドルまでの距離が長いという構造上仕方のないところ)
 リライトはハンドルに力を掛けると、ビキビキと音を立て伸縮部分のガタが露わになります。
 また、伸縮部分を固定するためにクランプしただけでそこに跡が残ります。
 LIGHT8は坂などでハンドルを引いてしまうと程度によっては音を立てます。
 五十歩百歩な気がしますがLIGHT8の方がマシかな?

・ハンドル

 どちらも似たような感じですが、グリップ部分はLIGHT8の方がマシで、リライトはこれ以上グレードを下げようがないくらい安っぽいグリップです。

・クランク

 
 重量は大差ありませんが、LIGHT8はチェーンリング一体型で交換出来ず、歯の形状も悪いため余計な負荷が掛かります。
 これを回避するためチェーンのたるみを多くとる必要があります。
 リライトはチェーンリングの形状も良く、歯数も50T(LIGHT8は46T)と若干ギア比を大きく出来ています。
 チェーンリングも交換可能で、見栄え良くQファクターも狭い。

・チェーン

 リライトはYBN製、LIGHT8はKMC製。
 実際に比較実験した事はありませんが、イメージだけだとKMCの方が格上。
 (注意:単なる個人のイメージで根拠は全くありません)

・ペダル

 LIGHT8は当初回転が渋かったけど数十キロ走った後は普通に空転してました。
 どちらも大差ありませんでした。

・シート・シートポスト


 リライトのシートは肉厚が薄いのですが、そもそもこの手の折りたたみ自転車は長い距離を乗るものでは無いので、頑張り過ぎなければ問題ないです。
 実際10数キロ走りましたが、特に気になる事はありませんでした。
 LIGHT8のシートの方が厚みはありますが、30kmを超えたあたりから尻が痛くなったので大した差はないと考えてます。
 この手の自転車は、ギア比が小さくペダルを軽く回せるため体重をペダルに乗せにくく尻や掌が痛くなり易いです。
 シートポストはリライトの方が若干長く、目盛りがあり、下端には樹脂のキャップがついていて使いやすいです。
 LIGHT8のシートポストは個人的にはやや短く、目盛りもありません。
 LIGHT8には問題があって乗ってる内にシートポストが下がってきます。
 購入当初は問題無く使用できていたのですが、半年ほど経過した今現在シートポストクランプの締め付けをかなり強くしてもずり下がります。
 シートチューブとシートポストの間に樹脂が張り付けられており、他では見かけないためこれが悪さをしている可能性が高いと考えています。
 ちょうど、少しずつずり落ちるのを確認出来たのが真夏になってから。
 もしかしたら、気温が下がると改善されるかも知れません。
 (夏使えないとかありえませんが)

・スタンド

 リライトは元々フレームと干渉します。
 詳細はAL-FDB141 を買ったらやっておくこと (記事リンク)の『問題があったところ』に書いてあります。
 購入時の状態ではチェーンを張り過ぎてガチガチなのでホイールを僅かに前に寄せますが、そうすると余計にスタンドの干渉が酷くなります。
 スタンドの交換、又は対策が必須。
 LIGHT8はアルミ製のスタンドで軽量です。
 リライトのように干渉しませんが、フレームエンドの切り欠き部分(ハブ軸を通す部分)に嵌る前後の凸部分のうち前側を削られています。
 このためスタンドが動き易く、左後ろのハブ固定ボルトが緩みやすい傾向にあります。
 

まとめ

 初めに書いた通り一長一短でどちらが良いと言い切れません。
 二台を比較するなら好みとか妥協点で選ぶしかありません。
 一言ずつで表すと軽量なリライト、質のLIGHT8でしょうか。
 特に気になる点だけまとめると
 リライト
 〇軽量
 〇シート高が高くシートポストに目盛りがついている
 ×タイヤの質が悪く転がり抵抗が大きい
 ×スタンドがフレームに干渉している
 ×フリーのラチェット音が耳障り
 ×要整備箇所が多い
 LIGHT8
 〇リライトよりクランク以外は質が高い
 ×シート高が若干低く、徐々に下がってくる
 といったところ、LIGHT8の〇×が少ないのは無難に仕上がっているという事でしょう。
 個人的に、現時点でどちらかを選ぶと僅かな差でLIGH8かなぁ。
 フリーのラチェット音がグリス入れ替えてから少しマシになったし・・・
 でも、リライトの8.0kgも捨てがたくひと月後にはリライトとか言ってるかも知れません。
 ホント好みの差で選んで良いくらい総合的には差が無いです。
 
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