キャリパーブレーキの分解整備をしました。
きっかけ
先日、泥除け穴を流用してVブレーキからキャリパーブレーキ化する相談を受けました。
その際、枕頭ナット用のボルトを貫通型のボルトに入れ替える方法も紹介しました。
↓ここでも書いてます。
ママチャリ 700C化 ブレーキ対策(フロント編) | kapaのブログ
よく考えると、分解して組みなおさなければならないのにその方法書いてません。
先日安く手に入れた、中古のBR-3500があるのでついでに分解整備して記事にします。
ゴミが溜まったり、調整が狂ったりしてブレーキの動きが悪くなった時に分解整備する必要があります。
整備対象のブレーキ
BR-3500です。
ついついこの姿をみると彼を思い出します。
漫画「寄生獣」のミギー
並べてみるとあんまり似てないな。
かみさんには同意を得たんだけど。
お気に入りの漫画です。ヒストリエの作者。
脱線した。
ブレーキシューは付いてませんでした。
標準で付くのはR50T2
シマノのシューの中ではさっぱり効かないので不要です。
(でもプロマックスとかの安物ブレーキに付いてるシューよりマシ。なんせ奴らは効く効かない以前に急制動のテストすると漏れなくリムを攻撃してアルミ片が刺さります)
分解
初めにしておく必要があるのが、上画像の拡大部分のネジをしっかり緩めること。
(取り外す方が良いです)
ホローセットビスという埋め込み型のネジです。
これちゃんと緩めないとボルトが緩まなかったり、ネジ山痛めたりします。
キャリパーブレーキによっては、画像左側のボルトにもホローセットビスが入ってるものもあります。
六角レンチは2mmを使います。
自転車だとアーレンキーって呼びますね。
調べると、先駆者の商標のようです。
お尻を水で洗う便座を通称でウォシュレットと言うのと同じですね。
ばーん。
いきなりバラバラですが、ボルトとかナットとか緩めるだけなので問題ないでしょう。
あるとすれば、本体側にもネジが切ってあるのでナットから緩める事ぐらい。
まあ、言わなくても分かると思いますが一応。
清掃
ウェスで拭き拭きして汚れを落とします。
余計な油を付けると、ゴミが付着しやすくなって動きが悪くなるらしいので注意。
組み立て
②と③を④のボルトナットを使って組み立てたところです。
ナットと③の間に⑥のスプリングを挟み込みます。
③にネジが切ってあり、②と③がスルスル動きガタが無い締め付け具合で固定します。
(③と④のナットを使ってダブルナットの要領で、お互いに締め付ける事で緩すぎず締め付け過ぎない位置で固定)
・・・なのですが、このブレーキはほんのわずかガタ無いとスルスル動きません。
試しにわずかなガタを残して、組み付けていくとあら不思議⑥のスプリングの樹脂カバーが付いた方を②の爪に引っ掛けてテンションを掛けたらガタが無くなりました。
なるほど、調整がめんどくさいです。
トラブル発生
ここまで組付けたら、一番最初に緩めたホローセットビスを締めこむのですがここで大失敗。
前オーナーがねじロックでも塗ったのか、緩める時もかなり固かったホローセットビス。
固定しようと締め付けていたら、しっかり奥まで差し込んでいたにも関わらずネジ頭?舐めました。
締めても緩めてもズルズル・・・・
一度抜いておけば何とかなったのかも?
仕方が無いので、一旦バラして穴開けです。
このネジM3.5だったので2.5mmのキリでボルトに穴あけ。
最後、貫通しなかったので、一旦2mmのキリで貫通させて再度2.5mmを通すと貫通。
と同時に残ったネジのカスも何処かに跳んでいきました。
ネジ山が甘くなっていないか心配しましたが、再度組み付けたあと別のキャリパーブレーキから抜き取ったホローセットビスを入れると、しっかりと締め付ける事が出来たのでネジ山に真っすぐドリルを通す事ができたのでしょう。
(ホローセットビス削る形だったからね)
失敗したらM4を空けなおす予定でしたが、無事取り外す事ができて一安心。
組付け再開
次は、③と①を⑤のボルトナットを使って組付けていきます。
こちらはガタ無くスルスル動くように締め付け具合を調整します。
③にネジが切ってあるのでこちらも⑤のナットとタブルナットの要領で固定します。
これで組付け調整は完了。
その他の小部品は、自転車に取り付ける時でも良いので省略します。
(取り付けておいた方が紛失しにくいです)
外部ナット止め(枕頭ナットではないボルトナット)化
うん、当初の目的を忘れてました。(分解清掃とは関係無く取付方法を変える場合にやる作業です)
組付け時に④のボルトナットを外部ナット止め?(なんて名称か知らない)に交換します。
入手方法は簡単。
枕頭ナット止めじゃなく、ネジ頭が④のように低頭と呼ばれる頭になっているボルトが付いたブレーキからもぎ取ります。
おそらく下記の商品(現在860円)のボルトが使えると思います。
ダメだったらごめんなさい。
私は、他の自転車に付いていたキャリパーブレーキから取ったり、以前買った
←から取ったりしています。
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